SFC修行では、航空券代だけで数十万円になることも珍しくありません。この支払いに使うカードとして、調べた中で有力だと感じたのがUCプラチナです。実は、ANAカードは持ったまま、航空券の決済だけUCプラチナカードを利用することで、よりお得に搭乗できる可能性があるのです。
ただし、使う前に知っておきたい点が3つあります。ポイントが上乗せされる買い方、ANAマイルに替えたときの実際の還元率、そして追加でかかる年会費16,500円を回収できるかどうかです。この記事では、この3つを順に整理します(2026年10月12日時点の公式条件)。
UCプラチナで航空券を買うと100円あたり4.2 ANAマイル
UCプラチナは、ふだんの支払いだと1,000円につき2 UCポイントです。しかしなんと、対象の航空券なら1,000円につき14ポイントも還元されるのです。
これを「7%還元」と表現されていることがありますが、それは1ポイントを5円相当で交換したときの数字です。ANAマイルへの交換は200ポイント=600マイル(1ポイント=3マイル)で手数料はかからないので、対象航空券は100円あたり4.2 ANAマイルになります。
交換は200ポイント単位で、年間の上限はありません。1回の申し込みは最大99口までです。マイルを使う予定がなければ請求額への充当(1ポイント4.5円)も選べて、この場合の航空券の還元は6.3%相当です。なお、UCポイントは永久不滅ではなく、獲得した年度の翌年度の9月末が有効期限です。
対象はANAの国内向け公式サイトなどで航空券だけを直接買う場合
ポイントが上乗せされるかどうかは、どこでどう買うかで決まります。対象は、ANA・JAL・スカイマーク・オリエンタルエアブリッジ・スターフライヤー・アイベックスエアラインズ・AIRDO・ソラシドエアの日本国内の公式販売窓口(公式サイトや国内の空港カウンターなど)で、航空券だけを買う場合です。
修行でいえば、ANAの日本国内向け公式サイトで、円建ての航空券をUCのカード情報で直接払うのが基本の形です。国内の空港カウンターでの購入も対象になります。条件は購入窓口の話なので、国内線だけが対象というわけではありません。
一方、旅行会社やパッケージツアー、海外版の公式サイト、海外の空港カウンター、外貨建ての支払い、スマートフォンのデジタルウォレット決済は上乗せの対象外です。燃油サーチャージなどだけを支払う場合も対象になりません。
なお、ふだんの支払いはANAマイル換算で100円あたり0.6マイルです。UCプラチナが特に有利なのは、対象の航空券を買う場合と考えておきます。
航空券50万円なら11,000マイル増えて、追加年会費は16,500円
UCプラチナカードのお得度を評価するためには、ANAカードで支払った場合と比較する必要があります。ここではANA JCBワイドゴールドをすでに持っていることを前提とし、そこにUCプラチナカードを追加契約するケースで比較します。
なぜANAカードを持っている前提としているかは、以下の記事をご覧ください。

比較に使うANA JCBワイドゴールドは、200円=2マイルの移行レートを選ぶと、ふだんの支払いで100円あたり1マイル貯まります。対象のANA航空券にはANAカードマイルプラスの1マイルが加わるので、合計は100円あたり2マイルです。
ここでは、両社の上乗せ対象になるANA航空券50万円の支払いを、ANA JCBワイドゴールドからUCプラチナに移す場合を計算します。ANAカードの年会費・搭乗ボーナス・継続マイルはどちらで払っても変わらないので、差には含めません。キャンペーンやUCの追加ボーナス、航空券以外の支払いも除いています。
表は横にスクロールできます。
| 航空券50万円の支払い | 100円あたり | 貯まるANAマイル | 追加の年会費 |
|---|---|---|---|
| ANA JCBワイドゴールド | 2マイル | 10,000マイル | なし |
| UCプラチナ | 4.2マイル | 21,000マイル (7,000ポイント) |
16,500円 |
UCプラチナに移すと、マイルは11,000増え、年会費は16,500円増えます。UCで貯まる21,000マイルが丸ごと増えるわけではありません。ANAカードで払っていれば貯まった10,000マイルを差し引いた分が、追加契約で実際に増えるマイルです。
この11,000マイルが年会費に見合うかは、1マイルをいくらの価値で使うかで決まります。1マイル1.5円と見積もるなら、増えたマイルの価値は追加年会費とちょうど同じです。1マイル2円で使えるなら、差し引き5,500円相当のプラスになります。マイルの価値は使い道で変わるので、自分の使い方に近い単価で考えてください。
航空券の金額で見ると、1マイル2円なら37万5,000円を超えたあたりから年会費の元が取れます。100円あたりの差2.2マイルを2円で換算すると4.4%になり、16,500円÷4.4%で求めた金額です。1マイル1.5円で見るなら、分岐点は50万円です。どちらもこの比較例での概算の目安です。
ANAカードは持ち続ければ搭乗ボーナスと継続マイルを受け取れる
支払いをUCに移しても、ANAカードを持つ意味は残ります。ANAカードの搭乗ボーナスと継続マイルは、航空券をそのカードで払うことが条件ではないからです。具体的には、次のようにしていれば受け取れます。
搭乗ボーナス:予約にANAカードのお客様番号を入れて乗る
ANAカードが手元に届いたら、カードを持ち続けたまま、航空券の予約にそのカードのANAマイレージクラブお客様番号を登録します。そのうえでマイルが付く運賃でANAグループ便に乗れば、ANA JCBワイドゴールドなら「区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率」の25%がボーナスとして加算されます。国内線のお客様番号の登録は、予約時か出発空港で行えます。
国内線のコードシェア便は、ANA便名で予約した対象便なら対象です。国際線は、ANA便名でも他社が運航する便は対象外です。また、修行中にブロンズやプラチナのステイタスを得ると、カードのボーナスとステイタスのボーナスは合算されず、率の高い方が適用されます。
継続マイル:年会費を期日どおりに払う
翌年も本会員としてカードを持ち続けて年会費を期日どおりに払えば、ANA JCBワイドゴールドでは毎年2,000マイルが付きます。航空券の購入額や搭乗、年間の利用額は条件ではありません。ただし、カードを切り替えた年は継続ボーナスの対象外です。修行後にSFCカードへ切り替える年は、この2,000マイルを見込まないでおきます。
UCプラチナはプライオリティ・パスも年6回利用できる
UCプラチナには、提携する空港ラウンジなどを利用できる会員サービス、プライオリティ・パスも付いています。登録日から1年で本人6回まで無料で、家族カード(1枚年3,300円)にも各6回付きます。使うには、パスを別途申し込んでおく必要があります。
国内で無料になるのはラウンジだけで、空港の飲食店や休憩・リフレッシュ施設は対象外です。海外では提携施設すべてが無料枠の対象になります。7回目以降と同伴者は有料です。国内線の修行では、搭乗する空港・ターミナルに対象ラウンジがあるときに出発前の待ち時間に使える、という位置付けで考えておくとよいと思います。カードごとの違いは次の記事で比べています。

ANAカードの決済額が必要な人は、その分をANAカードに残す
UCで直接払った航空券代は、ANAカードの決済額には入りません。ANAカードやANA Payの決済額を条件に使う予定があるなら、先にその分を確保します。
1つは、ライフソリューションサービスを併用して2027年度のプラチナを取る場合です。ANAグループ便30,000プレミアムポイント、7サービス以上の利用、ANAカード・ANA Payの決済400万円の3つが必要です。決済の対象期間は2025年12月16日~2026年12月15日で、ANAカードからANA Payへのチャージと二重には数えられません。必要なサービス数や使い方は次の記事で確認できます。

もう1つは、2028年度のSFC PLUSです。原則としてANAカード・ANA Payの決済300万円が条件で、初回の判定期間は2026年12月16日~2027年12月15日です。新しくSFCに入会する人は、入会日によって期間が変わります。修行後の判定やPLUS・LITEの違いは次の記事で整理しています。

これらの決済額が必要なら、まずANAカード側で届くかを確かめてから、残る航空券代をUCに回すかどうかを決める順番になります。
UCプラチナを修行の航空券用に持つかの決め方
UCプラチナを航空券専用に持つかどうかは、航空券の購入額とマイルの使い道で決まります。ANA JCBワイドゴールドと比べる今回の例では、1マイル2円で使えるなら航空券37万5,000円、1.5円なら50万円を超えそうなら、ANAカードは持ったまま、ANAの国内向け公式サイトでUCプラチナで直接払う形が有力です。
一方、航空券代が目安より少ない場合や、航空券代もANAカードに残さないとプラチナ取得やSFC PLUSの決済条件に届かない場合は、ANAカードで払う方が合います。
この記事が、修行の航空券をどのカードで購入するか考える参考になればうれしいです。
