SFC修行について調べていると「プライオリティ・パス」という言葉を聞くことがあります。これは、世界中の空港ラウンジを利用できる会員制サービスのことなのですが、直接契約すると高額な費用がかかります。しかし、一部のプラチナ級クレジットカードには特典として付帯されている場合があり、そちらを利用するケースが多いようです。
この記事では、プライオリティ・パスがSFC修行に必要かどうかと、自分が現在契約しているカードの条件、目的に合わせた付帯カードの選び方を確認していきます。
プライオリティ・パスで受けられるサービス
プライオリティ・パスの主なサービスは、空港ラウンジを利用できることです。プライオリティ・パスが真価を発揮するのは海外旅行時で、国内の様にカードラウンジが利用できない環境で、サービスが充実したラウンジを利用できます。例えばラスベガス、ロンドン、ドバイなど、世界各国の空港ラウンジを利用できます。

こちらは、ドバイ国際空港のmarhaba Lounge。レストランと見紛う内装ですよね。
ドリンクだけでなく、フードのサービスもあります。
空港ラウンジのほかに、空港内のレストランやリラクゼーション施設を利用できる場合もあります。国内の例では、関西国際空港第1ターミナルのBotejyu 1946(国内線保安検査後エリア)があります。飲食特典が対象のカードなら、同店で有効なカードと出発3時間以内の搭乗券を提示すると請求額から3,400円が割引され、超過分は自己負担です。入店から6時間以内は同店を再利用できません。
一度の旅行で複数の対象施設を繰り返し利用すると、カード発行会社から料金が請求される場合があります。飲食特典の対象可否はカード発行会社によって、利用時間などの条件は施設によって異なるため、利用前に確認が必要です。
SFC修行におけるプライオリティ・パスの必要性
プライオリティ・パスが必要かは、SFC取得後にどの航空会社で、どの空港のラウンジを使いたいかによって変わります。
2028年3月31日までの従来制度では、SFC会員はスターアライアンス・ゴールドとして、加盟航空会社の運航便に搭乗するときに対象の海外ラウンジを利用できます。そのため、海外旅行でもスターアライアンス便を中心に使うなら、プライオリティ・パスの必要性は高くないと考えています。
しかし、2028年4月からは、SFCのサービスがPLUSとLITEに分かれます。PLUSは引き続きスターアライアンス・ゴールドですが、LITEはシルバーとなり、SFCの資格だけで加盟航空会社の海外ラウンジを広く利用できるわけではありません。ただし、LITEでもANAグループ運航便に搭乗するときは、羽田・成田・ホノルルのANAラウンジを利用できます。国内線のラウンジも混雑時を除いて利用できるため、「LITEはラウンジが一切使えない」ということではありません。
PLUS・LITEの判定条件やラウンジの利用範囲は、こちらの記事にまとめています。
たとえばLITEでホノルル以外の海外空港を利用する場合や、PLUSでもスターアライアンスのラウンジ特典の対象にならない便に乗る場合は、プライオリティ・パスが役立つことがあります。SFCを持っているかだけで決めず、利用する空港・ターミナルに対象施設があるかと、カードごとの利用料金・回数を確認したいところです。
ただ、修行中になると少し話は変わります。国内線を利用する機会も多く、保安検査場内のレストランを利用できる場面が増えます。自分の修行では海外発券は使いませんでしたが、海外発券を活用する場合はSFC取得前から海外ラウンジを使いたい場面があるかもしれません。もっとも、搭乗クラスや他の会員資格によってラウンジを利用できる場合もあるため、プライオリティ・パスが修行全般に必須とは言えません。
旅行の行き先に対象施設があり、利用したい場面があるなら、修行中にカードを持つことも選択肢のひとつです。
現在契約しているプライオリティ・パス付帯カード
自分が現在契約しているのは、「ドコモの銀行」(ドコモSMTBネット銀行)のプラチナデビットカード(Mastercard)です。2025年のSFC修行時に契約し、そのまま利用を続けています。
プライオリティ・パスに関する主な条件です(2026年10月4日時点・公式確認済み)。
- カード年会費:11,000円(税込)、プライオリティ・パスの年会費は別途不要
- 本人の施設利用:年3回まで無料、4回目以降は1回35米ドル
- 同伴者:1人1回35米ドル
- 口座残高要件あり。海外ショッピング限度額を「1回」「1日」「1か月」すべて1万円以上に設定する必要があります。詳細は公式ページでご確認ください。
目的別に選ぶプライオリティ・パス付帯カード
ほかのカードも、費用を抑えたいのか、家族も使うのか、国内の飲食施設まで使いたいのかで候補が変わります。ここでは目的の異なる3枚を、2026年10月10日時点の公式情報で比べます。
表は横にスクロールできます。
| 比較する項目 | 楽天プレミアムカード | UCプラチナカード | セゾンプラチナ・アメックス |
|---|---|---|---|
| 向いている目的 | 費用を抑えて持ちたい | 家族にも比較的安く持たせたい | 回数を気にせず、飲食施設も使いたい |
| 通常年会費(税込) | 11,000円 | 16,500円 家族カード1枚3,300円 | 33,000円 |
| 本人の無料回数 | 年5回 6回目以降1回35米ドル | 年6回 7回目以降は有料 | 回数制限なし |
| 家族カードでのパス利用 | 対象外 | 家族会員も登録でき、本人とは別に年6回無料 | 対象外 |
| 同伴者 | 1人1回35米ドル | 有料 | 1人1回35米ドル |
| 国内の飲食・リフレッシュ施設 | 対象外(国内外ともラウンジのみ) | 無料枠の対象外 | 対象(時間などの条件あり) |
無料回数の「年」は、楽天ではデジタル会員証の発行日から、UCでは登録日からの1年間です。旅行の予定に合わせて、何回使いそうかを考えると選びやすくなります。
家族と一緒に旅行するなら、UCプラチナカードの家族カードが役立ちます。家族カードを1枚追加した場合、通常のカード年会費は本会員16,500円と家族カード3,300円の合計19,800円で、本人と家族がそれぞれ年6回まで無料で利用できます。家族カードを作れるのは、生計を同一にする配偶者・親子で18歳以上の方です。家族会員の無料枠と、同伴者の利用は別です。同伴者は有料となるため、UCのラウンジ利用条件で料金を確認しておきたいところです。なお、海外では空港ラウンジだけでなく、すべての提携施設が無料枠の対象です。
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、国内外の飲食・リフレッシュ施設も本人無料で使えるのが特徴です。国内の飲食・リフレッシュ施設では出発3時間以内の搭乗券が必要で、入店から6時間以内は再利用できません。「回数制限なし」は年間の回数に上限がないという意味で、どの施設でも自由に続けて使えるわけではありません。詳しい条件はセゾンのプライオリティ・パス案内で確認できます。
まとめ
プライオリティ・パスは、SFCのラウンジ特典で足りない場面を補う選択肢です。2028年4月以降はPLUS・LITEと搭乗する航空会社によって使えるラウンジが変わるため、SFC取得後も必要性は一律ではありません。修行中も含め、行き先で使える施設と利用回数・年会費・施設利用料を比べて、自分に合うかを判断すると良さそうです。


