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私のSFC修行戦略:沖縄発券

那覇空港の赤瓦付き「めんそーれ」看板と「沖縄発券」の文字 SFC修行
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2027年夏ダイヤ(期間1)の運賃をもとに改訂済みです。

SFC修行では、PP単価の低い路線を何度も往復する方法があります。でも、せっかく飛行機に乗るなら、修行中にいろいろな地域へ行ってみたいですよね。

そこで自分が考えたのが、沖縄を旅程の起点にして、PP単価を抑えながら、北海道から九州まで各地へ旅行する「沖縄発券」です。この記事では、経由運賃の仕組みと那覇起点の意味を整理し、自分が実践した北海道旅行の事例を紹介します。

沖縄発券とは?

沖縄発券とは、那覇を出発地にして、北海道や地方都市へ行く航空券を組み込む方法です。ANAの正式な運賃名ではなく、自分がSFC修行を始めたときに考えた呼び方です。

名前の元ネタは、マイル修行の上級テクニックとして知られる「海外発券」です。海外発券とは、韓国などの海外空港を発着地にした国際線航空券を購入し、現地までの往復航空券を別に用意する方法です。現地までの航空券が別に必要な一方、運賃や旅程によっては、旅程全体のPP単価を抑えながら多くのPPを獲得できます。その発想を国内線に置き換え、沖縄を起点にしたのが「沖縄発券」です。

東京から北海道へ行く例なら、旅程は「羽田―那覇」と「那覇―北海道」の2つに分けて考えます。実際の搭乗順は次のとおりです。

表は横にスクロールできます。

順番旅程役割
1羽田→那覇沖縄へ移動
2那覇→福岡→新千歳北海道へ行く
3新千歳→関西→那覇沖縄へ戻る
4那覇→羽田自宅方面へ戻る

羽田から北海道へ行く途中で沖縄に寄るのではなく、那覇―北海道を旅行の中心に置き、羽田―那覇はその出発地まで移動して戻る航空券と考えるのがポイントです。

経由便をうまく使うと、PP単価を抑えられる

ANAが設定した出発地・経由地・到着地の組み合わせを、通しの運賃で予約できるのが経由便です。搭乗する便ごとのPPを合算するため、直行便よりPP単価を下げられる場合があります。実際に、羽田→石垣を例に比べます。

以下の試算は、2027年夏ダイヤ・期間1の45日前購入区分の設定最低額です。空港施設使用料(PFC)は含みません。運賃表の東京・大阪の都市グループに対して、PPは羽田・伊丹で計算しています。特定の空港・日程で予約できる最低額を保証するものではないため、予約画面で便・運賃を確認してください。

対象日と公式資料

期間1:2027年4月1日〜27日、5月6日〜7月15日、8月17日〜9月16日、9月21日、9月27日〜30日。

運賃:シンプル運賃表・スタンダード運賃表。PP:ANA公式シミュレーターで1便ずつ確認(羽田→石垣直行は2026年10月8日、その他は2026年10月6日確認)。

表は横にスクロールできます。

羽田→石垣の行き方運賃タイプ設定最低運賃獲得PPPP単価
羽田→石垣(直行)スタンダード19,470円2,158PP9.02円/PP
羽田→那覇→石垣(経由)スタンダード19,470円2,369PP8.22円/PP
片道のエコノミー比較。経由便のPP(1,774+595)は搭乗する便ごとに合算。

運賃はどちらも19,470円ですが、那覇経由にするとPPが2,158から2,369へ増え、PP単価は9.02円から8.22円まで下がります。乗り換えが1回増えるぶん、獲得PPが伸びるためです。この経由便の仕組みを旅行に組み合わせるのが、修行と観光を両立させる基本的な考え方です。

羽田発の経由旅程は、行き先が限られる

では、羽田を出発地として経由便を組んだ場合、どれくらいの目的地を10円/PP未満で旅行できるでしょうか。

2027年夏期間1の設定最低額で調べると、羽田発の経由旅程は11到着地・14旅程。そのうちエコノミーで10円/PP未満になるのは、次の3到着地です。

表は横にスクロールできます。

到着地経由運賃設定最低額PPPP単価
札幌大阪シンプル12,100円1,524PP7.94円/PP
石垣那覇スタンダード19,470円2,369PP8.22円/PP
宮古那覇スタンダード20,020円2,257PP8.87円/PP
羽田発経由便で10円/PP未満になる3到着地。シンプル・スタンダードでPP単価が低い方を掲載。

北海道・沖縄離島という組み合わせで、行き先は少し絞られます。札幌なら羽田発大阪経由でも十分に効率よく旅行できます。羽田→伊丹→新千歳という一見遠回りに見える経路ですが、ANAが設定した旅程として予約できることが確認されています。ただし乗り継ぎが1回増えるぶん、移動時間は長くなります。一方、今回の羽田発経由運賃表には東北・北陸・四国の到着地がなく、九州の行き先も限られます。

那覇発にすると、旅行先の候補が広がる

羽田発で10円/PP未満になる行き先は北海道・沖縄離島でしたが、那覇を出発地にすると候補が大きく変わります。まず那覇からの直行便で行ける先を確認し、さらに経由便でどこまで広がるかを見ていきます。

那覇からの直行便

今回の運賃表には、那覇から14の目的地への直行運賃が設定されています。エコノミーのシンプル・スタンダードを比べ、PP単価が低い方を載せています。

表は横にスクロールできます。

地域到着地運賃設定最低額PPPP単価
関東東京シンプル12,540円1,477PP8.49円/PP
東北仙台シンプル17,600円1,682PP10.46円/PP
東海名古屋スタンダード16,610円1,494PP11.12円/PP
関西大阪スタンダード14,300円1,382PP10.35円/PP
中国広島スタンダード15,400円1,240PP12.42円/PP
中国岩国スタンダード15,620円1,182PP13.21円/PP
四国高松スタンダード15,840円1,283PP12.35円/PP
四国松山スタンダード15,620円1,171PP13.34円/PP
九州福岡シンプル11,660円851PP13.70円/PP
九州熊本スタンダード13,090円990PP13.22円/PP
九州宮崎スタンダード14,300円928PP15.41円/PP
九州鹿児島スタンダード15,400円886PP17.38円/PP
沖縄離島宮古スタンダード7,480円483PP15.49円/PP
沖縄離島石垣シンプル6,270円445PP14.09円/PP
那覇発直行便14目的地。エコノミーのシンプル・スタンダードでPP単価が低い方を掲載。

直行便では関東から九州まで幅広い地域へアクセスできます。PP単価が10円を切るのは東京(8.49円/PP)のみで、行き先によって単価差があります。ほかの出発地のPP単価も調べるには、次の記事が参考になります。

那覇発の経由便でさらに広がる

那覇発の経由旅程は29到着地・41旅程あり、エコノミーで10円/PP未満になるのは13到着地です。すべての行き先が10円未満になるわけではありませんが、地域の広がりという点で羽田発とは大きく違います。

以下は代表的な旅程の一覧です。直行便でも行ける目的地(福岡・熊本・宮崎・鹿児島・松山・仙台)は経由便でPP単価が下がることもあります。

表は横にスクロールできます。

地域到着地経由運賃設定最低額PPPP単価
北海道札幌東京シンプル20,570円2,291PP8.98円/PP
北海道釧路東京シンプル21,230円2,354PP9.02円/PP
北海道女満別東京スタンダード26,950円2,948PP9.14円/PP
北海道旭川東京スタンダード27,720円2,895PP9.58円/PP
北海道帯広東京シンプル22,220円2,313PP9.61円/PP
北海道函館東京スタンダード26,180円2,652PP9.87円/PP
北海道稚内東京シンプル29,150円2,527PP11.54円/PP
東北青森大阪スタンダード24,310円2,418PP10.05円/PP
東北秋田東京スタンダード23,100円2,420PP9.55円/PP
東北仙台大阪スタンダード21,230円2,215PP9.58円/PP
北陸小松東京スタンダード23,430円2,311PP10.14円/PP
北陸新潟大阪スタンダード22,770円2,084PP10.93円/PP
四国松山大阪スタンダード15,620円1,836PP8.51円/PP
九州福岡大阪シンプル11,660円1,635PP7.13円/PP
九州熊本大阪スタンダード13,090円2,046PP6.40円/PP
九州宮崎大阪スタンダード14,300円2,049PP6.98円/PP
九州鹿児島大阪スタンダード15,400円2,108PP7.31円/PP
那覇発経由便の代表旅程。エコノミーのシンプル・スタンダードでPP単価が低い方を掲載。

北海道の主要都市への経由旅程が8〜9円台で並ぶほか、四国・九州も10円を切る旅程があります。直行便でも行ける福岡・熊本・宮崎・鹿児島・松山・仙台は、経由便にするとPP単価がさらに下がります。10円/PP未満になる経由便の行き先は、羽田発の3到着地に対して那覇発は13到着地です。直行便と合わせると34到着地・55旅程に広がります。那覇発を選ぶ意味は、旅行先の候補を北海道から九州まで広げられる点にあります。

北海道旅行を組み込むとPP単価はどうなる?

自分が2025年に実際に飛んだ北海道旅行と同じ経路を、2027年夏のエコノミー・スタンダードで試算しました。条件は先ほどの一覧と同じです。

表は横にスクロールできます。

旅程設定最低運賃獲得PP
羽田→那覇15,510円1,774PP
那覇→福岡→新千歳25,300円2,670PP
新千歳→関西→那覇25,300円2,647PP
那覇→羽田15,510円1,774PP
合計81,620円8,865PP
2025年に搭乗した経路を、2027年夏のエコノミー・スタンダードで試算。2025年当時の実際の運賃ではありません。

この旅程は81,620円÷8,865PP=9.21円/PPです。北海道へ行く方法を比べると、次のようになります。

表は横にスクロールできます。

北海道への行き方設定最低運賃獲得PPPP単価
羽田―新千歳を直行便で往復31,460円2,032PP15.48円/PP
沖縄発券の旅程(スタンダード)81,620円8,865PP9.21円/PP
すべてエコノミー・スタンダード。2025年の実際の搭乗費用ではありません。

羽田直行往復(15.48円/PP)と比べると、沖縄発券は運賃合計が大きく増えますが、PP単価は9.21円まで抑えられます。沖縄への往復と北海道旅行を組み合わせて、8,865PPを獲得できる計算です。

※ 最新の運賃で羽田から札幌へ行く場合は、羽田→伊丹→新千歳の大阪経由便を使う方がPP単価は低くなります(エコノミー・スタンダードで8.22円/PP)。

※ この比較はPFCを除く運賃です。沖縄発券では、このほかに宿泊費・現地交通費・食費もかかります。

※ スタンダードなど新しい運賃タイプは、ANA国内線の新運賃を比較した記事で整理しています。

実際に組むときのポイント

短い滞在でも食事や街歩きを楽しむ

経由便を使うと、搭乗区間・乗り継ぎ時間が増えるため、現地で何日も過ごすのは難しくなります。自分が新潟や北海道へ行ったときは、行き先を絞ったり、食べ歩きをしたりすることで、短い滞在でも旅行らしさを味わえるように工夫しました。実例はこちらをご覧ください。

別予約なので乗り継ぎに余裕を持たせる

沖縄発券を実行する場合、羽田―那覇のチケットと、那覇から行き先へのチケットが必要ですが、これは別々の予約です。遅延や欠航で那覇への到着が遅れると、その後の便に接続できない可能性があります。往路・復路ともに、同日ぎりぎりの乗り継ぎを避ける方が安心です。むしろ多少余裕を持たせて、那覇空港やその周辺、経由地の空港観光も楽しむくらいの気分で行きましょう。

航空券以外の費用も含めて判断する

沖縄発券で各地へ旅行するなら、那覇での前泊・後泊だけでなく、旅行先での宿泊費もかかります。航空券だけのPP単価が良くても、ホテル代・食費・現地交通費を含めた総額は単純往復より高くなります。

旅程と宿泊する場所が決まったら、宿泊費もあわせて調べておきましょう。ホテル代だけでなく、空港までの移動時間や交通費も含めて比べると、旅程全体の予算を考えやすくなります。

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旅行先のホテルを探す

また、地方空港を結ぶ便には季節運航や運休日があります。行きたい地域を決めたら、実際の運航便と航空券代・獲得PP・現地で過ごせる時間まで確認して、無理のない旅程か判断してください。

まとめ|那覇起点で旅行先の幅を広げる

経由便を活用すると、PP単価を抑えながら各地へ旅行できます。羽田発の経由旅程でもエコノミー10円/PP未満の選択肢はありますが、行き先は北海道・沖縄離島に絞られます。那覇を起点にすると、直行便と経由便を合わせて34到着地に広がり、北海道から九州まで旅行先の候補を考えられます。

ただ沖縄を往復して修行を終えるのではなく、各地へ旅行もしたい方には、面白い選択肢だと思います。那覇への移動・前泊・現地の滞在時間も含めた総コストを確認しながら、自分に合った計画を立ててみてください。

AUTHOR

この記事を書いた人

inami

2025年にANA国内線でSFC修行を実施。搭乗記録をもとに、費用や旅程選びについて発信しています。

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